ふじよしの日記

自分の書いたWeb小説のこと、自分のこと、好きな漫画や小説、日々の雑感など。そんな感じのことを書く日記です。

フェミっぽい思想ってなんだろう。

 色々と考えていたら前回のブログ更新から結構立ってしまいました。発端は下記の通り。

 

 先日、小説家になろうに投稿した『婚約破棄ですか、すでに解消されたはずですが』にこんな感想をいただきました。

――王子だけを阿呆にして、ヒロインは実は…って。フェミっぽい思想なのかなって思っちゃう。
f:id:fujiyo_n:20201003225933j:image

 フェミニストかそうでないかと聞かれればフェミニストです。ただ一口にフェミニストと言っても色々な思想があります。では、わたしはどういうフェミニストなのか。

 ていうか、そもそもフェミニズムとは何だろうか? とかそんなことをつらつら考えつつ調べつつ。

 

まずは以下『フェミニズムWikipediaより引用

――フェミニズム(英: feminism)とは、女性解放思想、およびこの思想に基づく社会運動の総称であり[1]、政治制度、文化慣習、社会動向などのもとに生じる性別による格差を明るみにし、性差別に影響されず万人が平等な権利を行使できる社会の実現を目的とする思想・運動である[2][3]。女権拡張主義、男女同権主義などと訳されることもある[1]。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0

――以上。

 

 あとはこちらも分かりやすいかな。

 

――今さら聞けない!フェミニズムってどういう意味? - https://money.rakuten.co.jp/woman/article/2019/article_0409/

――「フェミニズム離れ」する若い女子が抱いている違和感の正体 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65223

 

 現状、日本はジェンダーギャップ指数ではかなり下位です。

2019年「ジェンダー・ギャップ指数」日本が110位から121位へ(153カ国中): https://www.joicfp.or.jp/jpn/2019/12/19/44893/

 わたし自身は独身三十路の精神疾患持ちで結婚願望もなければ、わたしが子供を産み育てるなんて絶対無理だと思っています。だから、それをしている人たちを尊敬してます。

 そして現状の日本社会って子供育てるのに向いてないのでは? と思ってます。あと、女性の政治家があまりにも少ない。育児に参加する男性も増えてきましたが、育休は取りにくいし、外ではおむつ交換台が男性トイレにあることも少ない。

 それから、わたしの経験でいえば、接客業のときには見下してくる中年以上の男性とか掃いて捨てるほどいました。販売員だったときは家具の購入希望かと思ったらひたすら家に来るように言い募る挙動不審な男性、コンビニの客に名前を覚えられて出掛けた先で声をかけてくる男性、店の電話に出たら下着の色を聞いてくる男性。コールセンターにいたときには女性のコミュニケーター相手だと威圧的なのに男性管理者に代わるとへこへこする男性とか、街中でそう人が多いわけでもないのにぶつかってくる男性とか。あげるとキリがない。

 あと、そこまで酷い性被害ではないですが、そういうのはいくつかあります。

 ここからは、わたしの遭った具体的な被害の話になりますのでトラウマなどあってフラッシュバックなどの可能性がある方は読み飛ばしてください。

――わたしの被害の話しここから――

 人の少ない電車で露出魔とか、すれ違いざまに胸を触られたとか、満員のバスで立っていたら後ろの男性が押し付けてきた腰をずっと振ってるとか、本屋で文庫本の中身を確認していたら足の間に他人の手が入ってきたとか。

 一番辛かったのは高校一年生の夏に友達と花火大会行ったとき、身動きが難しいほどの混雑で友達とははぐれて、どうしようかと思っていたら後ろから羽交い締めにされて胸を揉まれたこと。花火があがって歓声が聞こえる中で空を見上げることもできず、下を向けば知らない男の手が視界に入るから下も向けなくて、ただ目の前にいる浴衣の女の子の襟を見つめるしかなかった。

――わたしの被害の話しここまで――

 全部声を上げられなかったです。怖くて声が出なかったのもあるし、声が出たところで誰が助けてくれるんだろうと思ってました。あとなにも言わなければ、わたしの中でもなかったことにできるんじゃないか、とか。

 自分の性別が女であることが嫌なわけじゃないけど、男に生まれていたらこんな嫌な思いをすることもなかったかもしれないのに、と思います。

 男性は男性でまた色々な抑圧があることも分かってはいるし、男性の性被害者も世の中には確実にいますけれども。

 でも少なくとも女の体でいるよりは物理的にも自分の身を守りやすいんですよね。

 それに、何かしら(性犯罪、セクハラ、モラハラなど)の被害者の誰もが声を上げやすい環境になれば、もう少し社会が変わるんじゃないかと思っています。声が上がれば被害への認知も上がる。『““賢く””受け流す』なんてしていたら、それが加害行為になっていると気づかずに、それを繰り返す人だって自分が加害者になっているのだと気づかない。だから減らない。

 

 またフェミニズムの活動というのは上の方で取り上げた記事にもある通り、選択肢を増やすための活動だと思っています。

 いままで通りピンクが好きでふわふわした可愛いファッションでも、ボーイッシュで格好良いファッションでも、どんなファッションでもなんでも老若男女問わず選べる、そういう世界が良いと思ってます。

 少しでも誰にでも優しい世界になってほしい。そう祈っているし、自分がそれに少しでも、ほんの少しでも役に立てたら良いなと思っています。