ふじよしの日記

自分の書いたWeb小説のこと、自分のこと、好きな漫画や小説、日々の雑感など。そんな感じのことを書く日記です。

好きな漫画の話-1

 昨日ブログ更新した時点ではTwitterアカウントまだ作ってなかったんですが、とりあえず作りました。まだ何もツイートしてないんですがボチボチやっていきます。なにかというと真夜中の勢いでこういうことやりがちです。

@fjysh_n https://twitter.com/fjysh_n

 

 そして9月16日に書いた記事(なぜブログを選んだのかという話 https://fujiyo-n.hatenablog.com/entry/2020/09/16/202746 )にも書いたように好きなものの話もしていきます。

 

 今回は好きな漫画の話です。いまわたしの中で激熱なのが『青のオーケストラ』でして、全力で応援しています。なので、お前は小学館の回し者かなんかか?というレベルで宣伝します。なぜなら最高に熱くて、この熱を人にも感じてほしいので。

 

 なんと今ならKindleで2巻まで試し読みができちゃいます。

試し読み分のKindleアドレスはこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B08HCMS32X/ref=cm_sw_r_other_apa_ek3zFbSY79XZR

 ただし、試し読み期間が9月24日22時までと時間が迫っておりますので、この機会にまずはこの試し読み分の二冊を読んでほしい。一人でも多くの人に。

 

 『青のオーケストラ』は作中の子たちと同年代な子は自分と重ね合わせたりする人も多いんじゃないかな。

 わたしも良い年してと思われそうですが、自分が海幕高校生になったら原田先輩にミーハー発揮しそう。そしてガチ恋するなら山田くん。でも最推しは主人公の青野一くんです。

 まあ、わたしは全日制高校に入学して7月には親にリスカバレし怒られまくって部屋に閉じ籠り、そのまま不登校で11月には中途退学しました。その翌春に通信制に再入学したんですけど、3年間フルタイムのコンビニバイトしつつ学校では一人の友達も作らず淡々と卒業しましたので、青春なんか1つもなかったんですけど。

 だから、青春の追体験が心に効いちゃうんですよね。といいつつも、母親目線か近所のおばちゃん目線かって感じです。もうね、みんな愛おしくて…………なんかもう……涙が出て……

 

 みんなそれぞれ、この年代特有の悩みや葛藤があるのも描かれてるのが良いです。

 2巻の表紙は溌剌とした秋音ちゃんの表情がとても可愛いんですが、その秋音ちゃんの第2話のあの表情を見せたときの心情を思うと胸が痛い。1巻通して読んだあと、もう一度そのシーンを読むと、もう……

 武田先生という良い先生と出会えて本当に良かった。青野くんにとっても良い切っ掛けになった先生です。ちなみに武田先生は青野くんと秋音ちゃんの中学の先生です。そして先生といえば海幕高校オケ部顧問の鮎川先生もまた良い先生なんですよ。しみじみと思います。

 

 7巻、8巻の滝本先輩(青野くんたちの一つ上の先輩)のお話は胸が苦しくなりました。受験関係のお話なんですが、人生ってその時その時の目の前にあることが一番の課題なんですよね。受験ともなれば人生を左右するかもしれないという思いも、成績が良ければ親からの大きくて、ただでさえ負担です。そして滝本先輩の場合は部活との板挟み。8巻ではもう泣くしかなかったです。

 ヨーロッパとかみたいに人生の途中でいつでも大学に行けたら、その時にしかない時間を全力で楽しめたのにとか考えました。

 高校生活ってたったの3年なんですよね。そのくらいの頃までは1年1年がそれなりに長く感じたものですが、大人になって思い出すとたったの3年。本当に自分で望んでその3年(またはその一部)を大学受験に注ぎ込むなら、それはその子の人生の選択だけど、否応なしに受験一色になるのはもったいないな、と個人的に思います。

 

 そして青オケに見える色んな関係性が本当に好きなんですよね。青野くんと秋音ちゃん、秋音ちゃんとハルちゃん、青野くんとハルちゃん、山田くんと佐伯くん、山田くんとハルちゃん、そして青野くんと佐伯くん。あと武田先生と鮎川先生とかね。

 青野くんと佐伯くんはほんともう出会った当初から良いライバル関係なんです。それが4巻5巻の展開を読んで、また二人が出会ったところから読み返すと佐伯くんの色々な想いが想像されて、ずっと葛藤があったんだろうなって胸が締め付けられます。4巻5巻乗り越えて少しだけ向き合い方が変わっても、根本は変わらない青野くんと佐伯くんの関係性が良いなと心の底から思います。

 

 また、青オケのすごいとこは今にも音が聞こえそうなところ。曲のことを知っていれば作中のそのシーンで確実に脳裏にその曲が流れます。

 わたしは知らなくて読んでいるのですが、ちょっとYouTubeなどで調べてもう一度読むと物語の解像度が高まります。どんだけ読み返すんだって話ですが、青オケは何度読んでも最高なので。

 

 そしてマンガワンというアプリなら無料で一日最大8話ずつ読めます。

#青のオーケストラ #マンガワン https://manga-one.com/title/288

 でも気に入ったら是非単行本を買ってください。ちなみにわたしはKindleで既巻全部持ってますがやっぱり紙の単行本も欲しくて。そんなとき近所の本屋さんの担当イチオシで沢山入荷していたのを見て紙版はここで買おうと決めました。好きなコンテンツにはすぐ課金したがるタイプのオタクなので。

 

『推しは推せるときに推せ』

増えたり減ったり

 前回のブログで触れたように、名前を「ふじよし」に改めました。Twitterはまだ作ってませんが、新しいお話の連載を始めたら作ろうかなと思ってます。

 

 そして、今回はアルファポリスのお気に入り数などの話です。

 連載中はもうしょっちゅうお気に入りされました通知がきてて、めちゃめちゃ嬉しくて、承認欲求満たされるぅ~~~!!!って感じでした。連載終盤は6,000超えててありがたいかぎりでした。

 そして連載終了とともにごっそり減るお気に入り数。でも、その後もちょこちょこお気に入りいただいてて、なるほどなぁと思いました。

 連載終了してお気に入り外すのは「読み終わったから」という人が多いのかなと。

 連載終了後にお気に入りしていただくのは、完結済みのお話というタイプの人と、単純にたまたま見つけて気に入ってくれた人といるのかな、とか。

 読み終わった小説はもう読まないし映像作品も一度しか見ないタイプの人とか、小説は何度も読み返すし気に入った映像作品も何度も見るというタイプの人とか、そういう傾向の現れでもあるのかな?

 そういうこと考えながら数字見てると楽しいです。

 しおりの位置とかも、それぞれの章では最後の話が一番多くて、その次がそれぞれの章の一話目とか。

 ちなみに、お話の一番最後になってる番外編でしおりが3,000近くなっているので、それだけわたしの書いた話を最後まで読んでくれた人が確実にいるのかと思うとびっくりします。ありがたい。

名前変えようかな、どうしようかな

 とりあえずで現在ずっと使っている『ふじよ』という名前で書いてるんですが名前変えようかなぁ、と。変えるとしても一文字足すくらいなんですが。

 もうTwitter始めて11年近く使っている名前です。こっちを二次創作専用でふじよ名義のアカウントとして、一次創作で別名義のTwitterアカウント作ろうかなぁとか思ってます。

 書きながら、どんどんそうしたい欲求が溢れてますので近いうちに実行されるかも。なんならもう早速行動に移してもいいかな。思い立ったが吉日、善は急げという言葉もありますし。

 名前を変えるとしたら「ふじよし」あたりになります。一文字足すだけでファーストネームっぽい名前から名字っぽい名前へ。

 ここでTwitter本垢で名乗ってる「ふじよ」の由来を説明しますと腐女子→ふじょし→ふじよって感じで、ふじよしになると完全に腐女子になっちゃうなと思いつつ……

 なにより今までとさらに腐女子に近い名前で普通に男女CPメインの一次創作を書くのか……とか思いつつ。

 

 この投稿のあと早速名前変えてTwitter開設してたら笑ってください。

 ブログにTwitterの二足のわらじが務まるかは分かりませんがとりあえずやるだけやってす。しかもTwitter複数アカウントを併用できた試しがありませんけれど。

 なんとかなるなる、と楽観的に考えています。

インプットとうつ病

 新しいお話の中のサブタイトルで『○○は△△の夢を見るか』ってタイトルつけたいんですけど、実は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読んだことないんですよね。

 

 それで読もうと思ってKindleの電子版を購入しました。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? https://www.amazon.co.jp/dp/B009DELIO6/ref=cm_sw_r_other_apa_AI2yFbP9Z2K36

 それがなかなか読み進められなくて悔しい。

 中学生くらいのときだったらあっという間に読み終わったはずの分量です。あの頃はひたすら文章に餓えてた。活字依存症かというくらい文章があればひたすら読んでいました。どこぞで見かける広告も、なにかしらに付いてくる説明書も、教科書も片っ端から読んでなんとか飢えをしのぐ日々。活字がなければ読みたいという欲求に頭が支配される中毒状態。でも充実してたなぁと思います。

 

 わたしは高校1年生の夏くらいにうつ病と診断されました。何度も死のうとして部屋のベランダから飛び降りようと思ったかしれません。ベランダの柵を越えたこともあります。ちなみに地上10階あたりの部屋です。飛び降りれば、99%くらいの確率で死ねる。ギリギリで踏みとどまれたのは色んな物語の結末を知りたい、二次創作も読みたい。そういう気持ちでした。なので娯楽とかって本当に大事です。

 あとリストカットもしてました。リスカについてはそれで死のうとまでは思っていなかったので軽いものです。心の中のしんどい澱のよんなものを自分の身体の見える形にして確かめたかったんだろうな、と思います。もう10年くらいはしてませんが、あ~、切りたいな~~~って欲求はたまにあります。

 いまも積極的に自殺しようという気持ちはありませんが、不意に不慮のなにかで死んじゃいたいという気持ち(希死念慮)は常にあります。というのは本題とはあまり関係ないんですが。

 

 うつになってから、文章を読む力がかなり弱くなりました。最初は全然読めなくて、だんだん状態が良くなると読めるようになり、悪化すればまた読めなくなったり、回復してきたら読めるようになったり。

 すでにキャラクターを把握している二次創作だったら結構読めたりもしてたんですが、普通の小説とか説明書とか書類など読むのが苦痛になってしまいました。頭が回らないんですよね。古くなったパソコンみたいに処理能力が落ちてしまいました。

 

 だから書籍を読むのにとても気力が必要です。読みたいのに。書くのももちろんしんどいんですが、しんどいのに書きたいんですよね。読むのも書くのもしんどいのに、なんでそうしたいのかは謎です。

 そして今は書きたい欲が強いのですが、アウトプットするのにはインプットも必要なわけです。書籍を、本を、小説を、文章を読みたい。漫画はすらすら読めるようになったし、そんなにメモリ使用率そんなにないのに……活字となると…………。

 漫画も好きな漫画となると描かれてるキャラクターの日常などの隙間を妄想するのにメモリの使用率高くなったりしますけどね。でも自分で考えるのと、自分以外の考えたものを受け取って自分なりに解釈して整理整頓するのとでは違うんですよね。

 ままならないです。もっと本読めるようになりたい。

 

 なので、本当にうつ病はなる前になんとかしないとダメです。寛解してもうつ病の前よようには戻れないし、寛解もなかなか難しい。

 わたしはずっと、生きている限りはうつ病の自分となんとか付き合うしかないんだろうなぁ、と思っています。

小説書くとき使ってるツールのこと

 今日はわたしが小説書くときに使っているツールのことなど書こうと思います。

 

 昔、二次創作の小説書き始めたときは個人サイトの全盛期でした。家族共用のパソコンに家族それぞれのフォルダがあって、そのフォルダの中のフォルダのさらにその中のフォルダに夜中とか家族がいない日にメモ帳で打ってました。その後、データはUSBメモリに移行しましたが。

 ちなみにその頃書いてた内容はBLだったり夢小説(女主人公も男主人公も)だったり。でも書くよりも読む方が圧倒的に多かったです。読むのも夜中にこっそりだったり家族のいない休日に家族共用パソコンで。そして履歴は全て消す。

 それから長いことメモ帳使ってました。なんせ動作が軽い。自分のサイトに載せるときもメモ帳からコピペして、自動で改行タグ入れてくれるCGIサイトでタグ入れて、テンプレとして作ったページに挿入すれば完成。

 ガラケーでメール本文に打ち込んだのをフリーメールに送ってメモ帳に移したりとかもしました。

 フォレストページ使ってたときはどうしてたんだったかな。15年近く前のことなので記憶が薄い。

 pixivに移行してからもメモ帳使ってました。スマホでもメモ帳。シンプルなのが良いんですよね、動作軽いし。

 

 そうして長年メモ帳を使っていたんですが、昨年からNolaという小説執筆ツールを使い始めました。Twitterで見てなんか便利そうだな~って。アプリ版がリリースされるちょっと前くらいで、最初はブラウザ版だったんですがアプリ版リリースされて最近は完全にNolaに移行してます。

ちなみにこちらです。 https://nola-novel.com/

 で、ずっとスマホで使ってたんですが『婚約破棄ですか、すでに解消されたはずですが』を書き始めて少し経ったくらいに、Kindle Fire用に無線キーボードを買いまして。キーボードがちょっと癖あるんですが、KindleでNola使うために買ったのでちょこちょこ使い始めてました。『婚約破棄ですか、すでに解消されたはずですが』を書いている間はスマホ比率の方がかなり高かったんですけど。

 そして最近気づいたんです。スマホで世界観やキャラの設定を確認しながら、Kindleで書く便利さに。

 なので次のお話はそんなスタイルで書いてるんですが、現在KindleでNola使えるのはブラウザ版だけなんですよね。そしたら今日書いてるときに突然Wi-Fiが切れちゃって、めちゃくちゃ焦りました。結構な分量を書いて保存しようとしたとこだったので。

 スマホのアプリ版だとオフラインでも使えるので、Kindleもそうなったらいいなぁ、と思ってます。

 でもスマホで使うのとタブレットで使うのはやっぱり画面の大きさも違うので、パソコン版表示の方が使いやすいんですよね。そのあたり開発の方としてはどうなんだろうとか、iPadだとどうなってるんだろうとか思ったり。

 とりあえず要望だけは送ってみようと思います。

なぜブログを選んだのかという話

 私の中では選択肢が2つあって、それが、はてなブログとnoteでした。最初はnoteを使うのも考えたんですが、公式ページがクリエイター向け!っていうのを推してて後込みしてしまいました。

 クリエイター……クリエイターを名乗れるほどのものをわたしが書けるのか……? クリエイターとは……?

 せっかくならブログも続けてみたいけど、書くのが自分の小説のことだけだと書くネタが早々に尽きてしまうし。そして何でも良いからちゃんと文章を書くというのを続けて、自分の考えたことをアウトプットしてたら少しくらいは文章力も上がるかもしれないし。

 プレッシャーを感じずに日記みたいな感じで続けられたらなぁと思っています。

 というわけで、ブログを始めた動機は自分の書いた小説のことを書きたかったからですが、続けるために色んなことを書いていこうと思っています。

 好きな漫画のこととか、読んだ本の話とか、なんとなく考えてることとか。そんな風にこのブログのことを考えているというお話でした。

『婚約破棄ですか、すでに解消されたはずですが』のこと

完結したので作品について語ります!

側妃のこととかヘルムートへの処分あたりが中心です。ちょっとティリシス王国のジェンダー論的なことにも触れます。

 

※しっかりネタバレしてるので、もし興味あるけどまだ読んでなくてネタバレ嫌いな方は、アルファポリス掲載分をご覧の上お読みください。

https://www.alphapolis.co.jp/novel/493580555/269411584

 

 今回の物語の世界では貴族女性の結婚適齢期は18歳~24歳くらいとされてます。結婚適齢期が早すぎるとわたしの中の倫理に抵触してしまうので……

 自分のこと思い返しても20歳そこそこのときとか、子どもだったなとか思っちゃうんですよね。若くて(若くなくても)結婚して子ども育ててる人、本当に尊敬します。

 わたしだったら子どもを不幸にしてしまう気しかしないので。

 

 女性の社会進出については、パトリツィアたちの親世代くらいから始まったという想定で書いてます。それには、ティリシス側妃の活躍が大きいです。

 ティリシスの正妃は伯爵の養子になり当時の王太子に嫁ぎましたが、元は子爵の家の出身かつ女性ということもあって政治の世界には全く口出ししません。宮中行事や式典への参加、伝統的に続けられている慈善事業、あとは貴族婦人向けのサロンなどのお茶会の差配をするくらいです。

 対して側妃は正妃のような仕事はサロンの主催くらいで、式典などへの出席も最低限。各地への視察もどんどん行って国王にも色々と進言。そして議会へもガンガン意見を出し、特に年代が上の貴族議員や大臣たちから煙たがられてます。

 しかし王子二人生んでるので、やっぱり強い。側妃の母方は代々多産&安産な家系なので側妃に選ばれました。

 感想欄の返信にも記載しましたが、側妃は当時王太子の現国王と婚約解消したあと親戚の子爵に嫁いでます。年子の男女をもうけてのちに白羽の矢がたって離婚し、側妃として国王に嫁いで王子二人と王女一人を生んだ上品ながら肝っ玉母ちゃん系の女性です。

 いずれは貴族議会に女性も参加できるようにと、その楔を打ち込むために必死です。学院に女子学生が増えたのも側妃の功績が大きくて、側妃たちが18歳頃の女子学生は5%いかない程度でした。今は30%くらいです。それに伴って結婚適齢期も少し上昇しました。卒業が22歳の規定なので。

 現在、ティリシス王国中央部では教養ある女性が好まれるようになってます。ですが、学院卒業女性がブランド化されてしまっているので、その点は側妃にとって懸念事項です。学院への献金による不正の理由にもなってしまいます。

 そして田舎ではまだまだ女性が男性のように学問したり何かしらの研究したりすらのは嫌がられます。女はちょっとバカなくらいが良い。下手に知恵をつけると逆らうようになるから。そんな価値観の貴族階級が多いです。

 その点マヌエラの両親は先進的でした。元平民で、マヌエラの母が勉強したかったのに出来なかったことが大きいです。

 

 政治や行政の世界って前例のないことを嫌いますよね。なのでヘルムートへの処分についても議会ではかなり紛糾しました。なんせ王子としての身分でマヌエラとの結婚を宣言しちゃってます。しかしヘルムートによって夜会での事件で国としての体面に傷がついてますので、王子だからといってなんの処分もしないわけにはいきません。

 第三王子が王位継承するのに火種が残るのも好ましくなかったのでヘルムートの臣籍降下は確定です。

 けれど侯爵家へ臣籍降下の例はありますが、伯爵家ですら前代未聞です。男爵位なんか有り得ないお話でした。

 そしてレーヴェン家の叙爵理由になった事業は辺境の街道整備です。いまも発展途上の事業なので、陞爵の理由を捻り出そうと思えば出せます。

 そういった擦り合わせもあって、レーヴェン家が伯爵になり、そこにヘルムートが臣籍降下するという形になりました。レーヴェン家にとっても最近家督が譲られたばかりのマヌエラの一番上の兄が騒動の責任を取るという形になり面目がたちます。

 それでもあちこちから反発があると思われますので、今後のレーヴェン家は苦労するでしょう。でもしっかりした両親に兄4人がいるのでなんとかなります。

 ヘルムートも両親から離れて田舎で義兄4人に囲まれて多少は成長することでしょう。ヘルムートとマヌエラの子どもが大人になるくらいの頃には周囲の貴族にも認められるような家になるのではと思っています。

 

 ちなみにヘルムートが廃嫡されたことで、一応の王位継承権は1位が第三王子フェリクス(立太子が確定してるため)、2位が第二王子ヨーゼフ(ただし本人は望んでない)、3位は王弟であるパトリツィアの父ラインマイヤー公爵となってます。ラインマイヤー公爵も臣籍降下してますが、万が一、二人の王子になにかあったときにはヘルムートよりも優先的に王族に戻されるということです。

 まあ、でもとくに問題もなくフェリクスが将来の国王になるのは間違いないです。

 現状、王女には王位継承権がありませんが将来側妃が撒いた種から芽が出て女性の社会進出がもっと進めば、この国でも女王が誕生するかもしれません。

 そして誰でも好きなだけ学べる国になるといいなと思います。